第268回 K DUB SHINE「禁じられた遊び(SWEETEST TABOO REMIX)」

説明不要

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K DUB SHINEは「ECDのロンリー・ガール」の後に、その続編とも言える曲をリリースします。女性ボーカルにMAYUMIを迎えた「禁じられた遊び」です。「ECDのロンリー・ガール」の翌年に発表したものですが、テーマはほぼ同じです。
ECDの時もそうでしたが、K DUB SHINEのヴァースは、結構表現が生々しいです。女の子がいたら、とてもカラオケでは歌えません(もっとも、女の子の前でK DUB SHINEを歌うのもどうかと思いますが)。現実的な表現は、社会派と言われる所以でしょうか。


同じミニアルバム『説明不要』には、他にもRemixが収録されています。特に、ZEEBRAがMIXを担当したZEEBRA MIXには、ゲストにAKEEM DA MANAGOOが参加しています。といっても、AKEEMはhookのみの参加で、私はもう少し聴きたかったです。それにしても、K DUB SHINEの曲をZEEBRAがRemixするという時代もありました。


HIPHOPと言えば、ZEEBRAというアーティストが一番最初に来るのかなと思っていたら、中にはK DUB SHINEケーダブ)を挙げる人もいるようです。社会派ラッパーと言われながらも、あの天然とも言うべき愛すべきキャラクターに人々が注目しはじめたのでしょう。
私も、宇多丸師匠との第三会議室を見てからというもの、印象がガラリと変わりました。
先日はじめて知ったのですが、モーニング娘。などのライブにB系のファッションで来る人のことを「ケーダブ」などと言うようで、K DUB SHINEは異ジャンルの専門用語にまで登場します。


中にはHIPHOPにかぶれちゃって、変な方向に行っちゃってる人もいるのですが、どういうわけか、私はK DUB SHINEは好きです。やはり、何と言っても、HIPHOPの歴史を支えて、しっかり仕事をしてきた人ですし、結果も残しています。