第269回 I-DeA「Shine On feat. L-VOCAL & 秋田犬Dob-Rok」

DA FRONT and BACK

DA FRONT and BACK


日本のHIPHOP界には、「秋田犬どぶ六」というインパクトある名前のアーティストがいるのですが、実は彼は日本人ではないのがさらに驚かせます。
なぜ、彼がそんな名前にしてしまったのか。悪い日本人に悪い日本語を覚えさせられたかのような、強烈な名前です。


そして、ラップだけでなくボーカルも、さらにはプロデュースまでやってしまう人なんですが、今回はI-DeAのアルバムにゲスト参加です。


しかし、名前がちょっとだけ変わりました。この曲では「秋田犬Dob-Rok」という名前で参加しています。「どぶ六」なら「Dob-Rock」にしそうですが、Rokです。
今後も「Dob-Rok」に変えていくのかわかりませんが、どうせだったら前のインパクトある「秋田犬どぶ六」がいいな、と私は思います。


さて、曲ですが、アルバムのintro後、2曲目に収録されている今作は、L-VOCALと登場です。秋田犬はラップで参加するのですが、全体的には静かな曲に仕上がりました。その分、I-DeAのトラックが引き立ちました。


これまで、私はあまりI-DeAの作品を意識して聴いたことはありませんでした。I-DeAの作品は、割とゲストがクセのある人が多いので、どんなトラックなのかなと思っていましたが、このアルバム『DA FRONT and BACK』を聴く限り、むしろ聴きやすいトラックだと思いました。『DA FRONT and BACK』のゲストを見ると、アングラ志向の強いアーティストが集まったなと感じますが、トラックに注目すれば、HIPHOP初心者の大人の方にも受け入れられるのではないかな、と思います。