第209回 ZEEBRA「GOLDEN MIC(REMIX)」

TOKYO'S FINEST

TOKYO'S FINEST


日本のHIPHOPと言えば、この人というくらい、世間からの認知度も高いZEEBRAZEEBRAのアルバム『TOKYO'S FINEST』の最後を飾る曲です。DJ MASTERKEYの「GOLDEN MIC」のRemixが、なぜかZEEBRAのアルバムに収録されることになったのですが(オリジナルは、DJ MASTERKEYDADDY’S HOUSE VOL.2』にちゃんと収録)、迎えられたゲストが面白いです。


タイトル通り、マイクに対する思い、愛情をテーマにした、つまりは、HIPHOPへ対する思いを歌えばいいので、ゲストは誰でもいいのですが、そのチョイスがしびれます。
ZEEBRAのヴァースの後、KASHI DA HANDSOMEという通好みのMCがやってきます。ZEEBRAKASHI DA HANDSOME、意外です。
その後、AIがやってきます。今や、紅白歌合戦にもお声がかかるほどの人気シンガーとなりましたが、この曲ではラップを披露しています。
つづいて、ベテラン童子-Tがやってきます。そして、最後に妄走族から般若になるのですが、曲の最後、つまりアルバムの最後を般若のシャウトで締めているのです。
この後、Outroもありませんから、本当の最後を般若が締めています。ZEEBRAの、若手を代表して般若へのメッセージがこめられているのではないでしょうか。
そう考えると、KASHI DA HANDSOME、AI、童子-T、般若という、てんでバラバラなゲストを起用したのも、何かあるのではないかと感じてしまいます。


般若はZEEBRAが所属するFUTURE SHOCKから音源を出していますが、K DUB SHINEへのdisが有名です。ZEEBRAK DUB SHINEは、かつてキングギドラを結成した仲ですが、ZEEBRAK DUB SHINEの不仲説もたびたび出てきますので、どうにも微妙なところがあります。