第274回 NITRO MICROPHONE UNDERGROUD「毒々」
- アーティスト: NITRO MICROPHONE UNDERGROUND,KASHI DA HANDSOME,TOKONA-X,MURO
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2004/08/25
- メディア: CD
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勝手にやっているTOKONA-X特集、とりあえず最後は、NITRO MICROPHONE UNDERGROUND「毒々 featuring TOKONA-X」です。
NITROの曲だというのに、いきなりTOKONA-Xのこれまでにないほどの強烈なhookからはじまります。
実は、この曲が問題作で、BIGZAM(BIG Z)とS-WORDが、あの人(ZEEBRA)に対するdisの曲なのです。歌詞カードに歌詞はないので、確実ではないかもしれませんが、聴いている限りは「シマウマ」や「ファースト」や、「ハーコー気取りのボンボン」(日本語ラップではよく出てくるフレーズですね)などが聴こえてきます。
となると、一緒に参加しているDABOとTOKONA-Xも同罪か?と思ってしまいますが、ヴァースを聴く限りは、特定の誰かをターゲットにしているかどうかまではわかりません。
ただでさえゲストを呼ばないNITROの作品に、TOKONA-Xが参加し、HIPHOP界のビッグネームをdisっている問題作で、TOKONA-Xも相当脂ぎっている作品なのですが、このアルバムがリリースした後、わずか数ヵ月後にTOKONA-X死去のニュースが伝わります。
メディアではあまり報道されず(それほどの認知度でもないし)、ウワサだけが一人歩きしていて、私も最初はガセネタ(流行語)だと思ったのですが、残念なことに、本当のニュースでした。
もし、今も生きていたら、この曲をきっかけにZEEBRAとのbeef合戦になっていたかもしれません。ZEEBRAではなくても、大御所、若手かまわず噛みついて、業界を活性化していたかもしれません。
あくまで予想ですが、なんにせよ、TOKONA-Xがいなくなった穴はあまりにも大きいです。