第626回 ”E”qual『7 DAYS』

7 Days

7 Days


今回は、実は迷ったのですが、アルバム一枚ごと紹介します。
ほんとは「Dress Code feat. YA-KYIM」かタイトル曲の「7 Days」か迷っていたのですが、どちらも良いし、他にも聴いてたら、良い曲が見つかったので、アルバムごとおすすめいたします。


いちばん驚いたのは「Dress Code feat. YA-KYIM」。YA-KYIM、やりましたね。"E"qualというツワモノの作品によく参加しましたね。
これがすごいのは、"E"qualに負けてないというか、もうこれはYA-KYIMの曲と言ってもいいんじゃないかと思えてくるほど、主張しています。三人とも歌やラップに実力があるからなんでしょうね。
タイトルだけに、ずいぶんブランドの名前が出てきて、おじさんは勉強になりました。


ブランド名といえば、「Baby, baby feat. JAY'ED」も良かったですねえ。「Dress Code」とは対照的に、男性からの視点で書かれた曲です。たくさん、ブランド名が出てきます。
JAY'EDの声がいいんですよねえ。ちょっとハマっています。この人の歌声こそ"SEXY"で、しかも、変にイヤらしさのない"SEXY"なんですよねえ。考えてみれば、今までにいなかったタイプかも知れません。


アルバムの中で、もしくは"E"qualの全作品の中でも、異色の作品と言ってもいいかも知れませんね。
タイトル曲の「7 Days」は、「へえ、"E"qual、そう来たか」と言いたくなるような作品です。
かつて紹介したMUROの「7 DAYZ」のように(DJ HAZIME「7 DAYZ feat. MURO, PUSHIM」。アルバム『AIN’T NO STOPPIN’THE DJ』収録)、"E"qualの一週間が綴られています。
"E"qual自身も言っていますが、まさに音楽にどっぷりはまっている一週間です。ほんとにこういう一週間なら(結構、現実味のあるリリックです)、うらやましいという人間も多いでしょう。私もその一人ですが、ここまでたどり着くのが大変なんですよね。
リリックもさることながら、トラックも今までにない感じで、ちょっと驚きます。月日がまったりと流れるようで、あたたかみも感じられます。コーラスの小舞もいい味を出しています。


アルバム最後を飾るのは「M.O.S.A.D. is forever feat. TOKONA-X, AKIRA, 來々」。アーティストは死後しばらく経っても新作が出続けるので、「まだ生きているのでは?」と生存説が出ることさえありますが、この作品は、過去のTOKONA-Xの曲をくっつけただけのものです。
淡い期待を抱いた人もいるかもしれませんね。
でも、やっぱり彼のフロウを聴くと、また生前の作品を聴きたくなるのは事実です。


アルバム全体としては今までの"E"qualの流れをくんでいるのですが、ところどころ新機軸も見えるアルバムでした。