第６０９回 V.A.『Dancehall Checker』

ダンスホール・チェッカー

先日、街中で用事を足していたのですが、予定より早く終わりました。一回家に帰るのも面倒な、中途半端な時間でしたが、仕方ないので、街中をブラブラして、時間を潰すことにしました。
HMVで試聴コーナーがあったので、いろいろ聴いていました。
その中に一つ、DJ MASTERKEYの日本語ラップMIX『FROM THE STREETS』がありました。
ほぼ全ての作品を聴いているので、とりたててわくわくすることもないのですが、何回聴いても、良い曲は良いものです。
DJ MASTERKEYの選曲もバランスよくて、アルバム中でも一応の流れがあるのですが、”日本語ラップ・クラシックゾーン”（私が勝手に名付けた）の「Dancehall Checker」から「証言」のつなぎ方はシビれました。

『FROM THE STREETS』については、またいつか紹介すると思うので、今回は『Dancehall Checker』を紹介しましょう。
この作品は、私が日本語ラップにはまり出した頃によく聴いており、最近でもたまに聴きます。
まあすげえ豪華なマイクリレーで、ほんとお世話になりました（意味不明）。

最初は、V.I.P MIXで、PUSHIM、BOY-KEN、ZEEBRA、YOU THE ROCK★、TWIGYが登場します。
次は、同じメンバーなのですが、RemixはなんとMr.DRUNK。なぜ、ラップで参加しなかったのか不思議なくらいですが、たぶん、本人は参加したかったのではないでしょうか。
そして、続いて3曲めが憎い。DJ WATARAIのRemixなんですが、メンバーが一気に変わります。ZEEBRAはhook担当なので変わらないのですが、SUGAR SOUL、SHIBA-YANKEE、DEV LARGE、RINOが登場します。一応、Remixなのですが、全く違う曲にも聴こえます。
しかし、ここで終わらないんですねえ。奇跡が起こります。
最後は、ここまで登場したすべてのメンバーがマイクリレーを繰り広げます。つまり、LONG MIXは「feat. PUSHIM, BOY-KEN, ZEEBRA, YOU THE ROCK★, TWIGY, SUGAR SOUL, ZEEBRA, SHIBA-YANKEE, DEV LARGE, RINO」なのです。長い！
曲も当然長い。
長いですが、いい！

お腹いっぱいになりますが、こんなことはもうできないでしょうねえ。
できるとしたら、次世代のアーティストたちが奮起するしかない。