第607回 TERIYAKI BOYZ「I still love H.E.R. feat.Kanye West」
I still love H.E.R.featuring KANYE WEST
- アーティスト: TERIYAKI BOYZ,Kanye West
- 出版社/メーカー: ユニバーサル シグマ
- 発売日: 2007/01/24
- メディア: CD
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前回(id:dmworldhh:20070213)のSPHERE of INFLUENCE「DIAMOND IN THE ROUGH(DVD付)」を聴いたときも思いました。
私は日本と海外のラップには、大きな差がある、と。それは、言語の違いが大きすぎて仕方ないところも大きいです。
だけど、トラックメイキングなど、音に関する部分については、そう引けをとってはないと思っています。
しかし、SPHEREの曲もしかり、今回のTERIYAKI BOYZもしかり、ちょっとした違いというか、ズレはあるな、と感じました。
基本的には、TERIYAKI BOYZの音はあまり好きではありませんでした。
海外を意識した音作りは理解できますが、今ひとつ心には響きませんでした。
今回のTERIYAKI BOYZの「I still love H.E.R.」のプロデューサーは、なんとKanye West。
アメリカで、今をときめくKanye Westですよ。
アメリカで一線引き気味のアーティストが、日本のアーティストとコラボレーションすることはあります。
しかし、第一線級のKanye Westがですよ。
小国・日本のアーティストとつながるなんて考えられないですよ。
結論を言うと、この曲は大好きです。
Kanyeは違うなあ、と思います。
こういうようなアメリカで最先端のトラックは、今後、日本にも輸入されることはあると思いますが、現時点では、このテのトラックは、日本語ラップではまだ少ないと思います。
だから、こういう曲を聴くと、やっぱり日本語ラップは遅れをとっているなと思ってしまいます。
曲の良し悪しとはまた別の話ですが、”流行”という観点で見れば、日本語ラップはまだまだだなと思います。
TERIYAKI BOYZ的には、自分たちの力(プロデュース)で押していきたいという思惑もあると思いますが、皮肉にも、私はKanye Westのプロデュースで「TERIYAKI BOYZいいな」と感じてしまいました。