第594回 YA-KYIM「Happy the globe PART III」

STILL ONLY ONE(期間限定盤)

STILL ONLY ONE(期間限定盤)


ようやくYA-KYIMの作品を紹介することになりました。
私が言わなくてもいいことですが、ほんと期待の新人という感じですね。
日本では、こういう本格派で、かつ若いガールズグループは確かにいませんでした。
さらに、ビジュアルもいい。
ビジュアルで、アーティストの良し悪しは決められませんが、やっぱり良い方がいいに決まっています。
しかも、このYA-KYIMB-BOY PARKにもアーティストとして参加しているのです。
十代の女の子が参加しているわけですから、気合が入ってますねえ。


アルバム『STILL ONLY ONE(期間限定盤)』を聴いて、ついに日本人の女の子もこういう作品が作れるようになったか、と思いました。
おしゃれというか、センスもありますし、何よりも聴きやすいです。作品として、ちゃんとできあがっています。
YA-KYIMはきっかけ次第で、大化けすることもあるのではないかと思います。いや、大化けしてほしい。
基本はブレずに、作品を出せばチャート上位にランクインされるようになれば、日本のHIPHOPやR&Bもまた面白くなるのではないか、と思います。


そのアルバムの中で、異色なのが「Happy the globe PART III」です。曲中で、MIKUが先輩に対するリスペクトを込めた、とは歌っていますが、フィーチャリングが多すぎです。NORISIAM-X、P-CHO(DOBERMAN INC)、SPHERE of INFLUENCE、RICKIE Gの先輩たちがやりたいようにやっちゃっています。
後輩の家に上がったが最後、もはや先輩の部屋と化したがごとく、ここまでやりたいようにやられてしまっては、もうYA-KYIMの作品ではなくなっています。
まあ、全14曲のうち、こういう曲が1曲くらいあっても良いのですが、まだ物分かりの良い先輩たちでよかったですよ。世の中には、もっとキャラが強くて、手に負えない先輩たちもいます。
PART IV以降で出会わないことを祈るのみです。