第５９３回 MIC BANK「Back In A Day feat. K.I.N」

Welcome to Mic Bank

このブログでは、MIC BANKは初登場です。
なぜなら、MIC BANKの作品を真剣に聴きはじめたのはごく最近だからです。
もう私もおじさんになったせいか、”初物”に何かしらの抵抗を感じるようになってしまいましたが、久々にいいグループに出会ったなという思いです。

実は1998年結成ですから、別にルーキーというわけでもありません。
CLOCKと弘光（MC兼トラックメーカー）、S.H.I.T（DJ兼MC兼トラックメーカー）の三人で構成されています。
しかも、レペゼン埼玉なのがかっこいい！
ふつう「埼玉でHIPHOPやるなら、いっそのこと東京でやれば？」と思ってしまいますが、そこをあえて地元色を出しているのが凄いです。
埼玉って、ヘンに東京に近いですから、中途半端というか、なかなか味を出しにくいと思うんですよ。
東京でもなく、横浜でも横須賀でもなく、千葉でも水戸でもなく、埼玉なんです。
確かに、EAST UP LINE STARSの活躍など、埼玉のHIPHOPも活性化しているのは事実です。
これまでは、あまり埼玉に注目されることはなかったと思いますが、これからの埼玉はどのように進化していくのでしょうか。

今回は、MIC BANKのアルバム『Welcome to Mic Bank』の中から、MELLOW YELLOWのK.I.Nをフィーチャーした（KOHEI JAPANでないところがシブい！！）、「Back In A Day feat. K.I.N」を紹介します。
K.I.Nを含めた4人の、HIPHOPとの出会いと思いが歌われています。
四者四様の出会い方がみんな違っていて、面白いですね。
特に、弘光は、さんぴんのVHSを擦り切れるほど見たそうで、さんぴんの世代が聞いたら感慨深くなりそうですね。
DJ ICHIKAWAのトラックも良かったです。