第５８３回 GAGLE「雪ノ革命」

3 MEN ON WAX

昨日は「APPI JAZZY SPORT」にGAGLEを見に行ったと書いたので、今日はGAGLEの曲を紹介しましょう。
GAGLEを語る上で欠かせない曲といえば（GAGLEを語っている人を今まで見たことないけど）、やはり「雪ノ革命」です。

GAGLE＝仙台代表というイメージがありますが、おそらくGAGLEは「東北だけで終わっていいのだろうか」「東京に行くべきではないか」と考えた時期があったのではないでしょうか。
今でこそ日本各地方でHIPHOPは活性化していますが、当時はまだまだそんな風潮はなく、東京に憧れはあったと思います。
そんな気持ちに終止符を打ち、東北でHIPHOPをやっていくことを決意したのがこの「雪ノ革命」です。

東京出身者には、この気持ちはわかるまい。
生まれた時に、全てが揃っていることはありがたいことなんですよ。
私も北海道に長くいて、東京に憧れました。
でも、この年になると、東京じゃなくても面白いことはできるのではないかと感じはじめています。
それは、年齢を重ねてきたことによる諦めもあると思います。正直に言って、東京＞東北・北海道という事実はあります。
しかしながら、東京に対して一矢報いようという気持ちもごくわずかあります。
地方で小さくまとまろうというのは良くないと思いますが、GAGLEのように、地方である程度答えを出してから、東京に向かうのも選択肢の一つとしてアリだなと思います。

この「雪ノ革命」の気持ち、東京以外で活動しているHIPHOPアーティストには共通してあるのではないでしょうか。しかも、革命は結実しつつあります。

HIPHOPでなくても、地方で頑張っている人たちに聴いてほしいです。あと、むやみやたらに都会に憧れている若者たちにも。
地方をナメるなよ、と。