特別篇 APPI JAZZY SPORTに行ってきた

今回は、特別篇です。
安比高原で行われたイベント「APPI JAZZY SPORT」に行ってまいりました。
ただ、アレですよ。つまらん日記ですから、音楽雑誌にあるようなレビューでは一切ないですから、あまり期待しないでくださいよ。


私はあまりクラブやイベントには行かずに、部屋でこっそりHIPHOPを楽しむネクラな愛好家です。
しかも、よりによって安比高原という、他県をまたいで、かつアクセスが悪い(要は、「泊まっていけよ」と主催者側は言っている)ところに遊びに行ったのは、カミさんが実家(盛岡)が近いということが大いにあったと思います。
そういうわけで、むしろカミさんが「行ってみたい」と言っていたので、行ってきました。


まあ、正直ですよ。
ビッグネームのアーティストが来るならまだしも、そんな辺鄙なところにわざわざ行く価値はあるかなと思っていましたが、行ってよかったです。楽しかったです。


夜6時開始で、夜中1時までのイベントだったので、夕方4時くらいに安比高原に入りました。
最初、外でのイベントかと思っていたのですが、全編、室内でのイベントでした(そりゃそうなんですよね。この季節に、しかもスキー場の外でイベントできるわけない)。


予定では30分前に開場だったのですが、結局6時に開場。しかし、いきなりGAGLEDJ MITSU THE BEATSのDJプレイが始まりました。はじめて見たので、カミさんも俺も聞き入ってしまいました。
ややしばらく「やっぱりDJはすごい職業だよな」と思いながら私は聴いていましたが、「ただ曲流すなら、部屋で聴けばいいじゃん」とカミさんはあまり興味を示さなかったようです。


DJプレイの後は、SOUND MARKET CREW、そして、raythought、TARO SOUL+COMA-CHIのライブ。
SOUND MARKET CREWは5MCなので、ライブの一番手としてはうってつけですね。いきなり、盛り上げていました。
次に、raythoughtが登場し、その後に、TARO SOULとCOMA-CHIが出てきました。


その後、またDJプレイが始まったので、飽きたカミさんといっしょに外に出ました。しかし、会場が冬山のスキー場ですから、周りに遊ぶところが全然ない。スキーやボードはできますが、私たちはそんな運動神経があるわけないので、売店で時間を潰すのみ。
また、すぐに会場に戻りました。


ステージは、世界に誇るdj KENTAROの登場。さきのDJ MITSU THE BEATSGAGLEとこの人を楽しみに見に来ました。それにしても、まあ凄い。凄すぎます。よくそんなに手が動くなあ、と。
練習の賜物だとは思いますが、もともと才能があったんでしょうね。ターンテーブルと人間が一体化しています。もう楽器になっちゃってます。
HIPHOPにまったくもって興味ない人も、ぜひdj KENTAROを見てください。たまげますよ。そして、「HIPHOPってすごいんだな」と尊敬の目で見ると思いますよ。
わずか20分の登場で、もうちょっと見ていたかったですが、たぶん、これ以上やるとdj KENTAROの腕がちぎれると思います。


凄いといえば、HIFANAも凄かった。HIFANAは名前だけ知っていたのですが、この人たちもすごい。ちょっとしたドラムセットとターンテーブルなどを駆使して、音楽を作っていきます。いやあ、このHIFANAもすごいです。
もう芸術の域ですよ。この人たちがあまり世の中で知られていないのはおかしいと思います。たぶん、テレビなどのマスメディアかなんかで取り上げられれば、「この人たち凄いかも」と火がつくはずです。
たけしの誰でもピカソ」なんかで取り上げられそうなアーティストです。
HIFANAという名前は、覚えておいてください。


その後は、ダンスがあったり、有坂美香のライブがあって、犬式の出番となりました。
HAB I SCREAMのアルバム『THE ONE[FLOW,RHYME,BEATS&LIFE]』にも参加していて期待していたのですが、犬式 a.k.a.Dogggystyleは、いわゆるHIPHOPではないんですよね。
しかも、時間がおしていたのにもかかわらず、予定の35分さえもオーバーしてやっていました。
実は、私はホテルに泊まらず、その日に車で帰らなければいけなかったので、目標のGAGLEがちゃんと見られるかどうか、やきもきしながら見ておりました。


結局、GAGLEは40分おしでスタート。当然、GAGLEの途中で帰らなければなりません。
他のアーティストには申し訳ありませんが、GAGLEは知っている曲が何曲もあったので、嬉しかったです。
意外だったのは、GAGLEのHUNGERは仙台ではなく、実は盛岡の高校を出ていたのです。「福田パン」や「キッチンあべ」といった盛岡のローカルの話も出ていました。
そして、サプライズイベントとして、ステージ上でHUNGERの誕生日を祝うところで、私の時間が来てしまいました。
まあ、1時終了”予定”でしたから、私が帰った12時30分以降も夜通し盛り上がっていたことでしょう。


イベント全体を見てみると、ふだんの土日の安比高原にどれだけ若者が来るかわかりませんが、これだけ多くの若い人たちが集まったのは良かったと思います。
人集めであれば、有名どころのアーティストを数組用意すればいいのですが、地元発のアーティストのアピールの場としていたのも良かったと思います。
東京からも誘致しているようでしたが、見ている様子だと、東北の人たちが多く来たのではないでしょうか。
会場もそんなに窮屈ではなく過ごしやすく、また来年来てもいいかなと思いました。


JAZZY SPORTに期待大です。頑張ってください。