第575回 木更津キャッツアイ feat. MCU「シーサイド・ばいばい」


木更津キャッツアイと絡むなんて、MCUも…
と聴く前に思った人も多いのではないでしょうか。
私もその一人でした。


曲のさわりだけは、どこかでなんとなく聴いたことがあったのですが、ちゃんと聴いたのは、とある場所の喫茶店でした。
流行りのJ-POP垂れ流しの有線放送だったと記憶していますが、この「シーサイド・ばいばい」は、普通に良い曲です。
いや、「普通に」と書くと、語弊がありますね。すごく良かったです。


私はてっきり、木更津キャッツアイの面々がそれぞれラップしていて、最後にちょっとだけMCUが出てきて、「やっぱMCUうまいなあ」と思う曲なのかと思っていました。
全然違います。
これは、MCUの曲です。
全般にMCUのラップで、hookにあたる部分に木更津キャッツアイのコーラスが使われているスタイルです。
だから、「MCU feat. 木更津キャッツアイ」と言っていいと思います。
ですから、木更津キャッツアイの歌が聴きたかったファンは残念でしょうが、私は満足して聴きました。


でも、これってすごいんですよね。
プロの歌手が、コーラスだけで参加しているんですよね。もちろん、声の判別はできません。所属事務所からしたら、もったいない話ではあります。


MCUもこういう曲の作り方が板に付いてきましたね。良い意味で「普通に」良い曲なんですよねえ。老若男女、いろいろなタイプのリスナーに受け入れられるような曲ですよね。
もっと爆発的に売れてもおかしくないと思うのですが、そもそもCDが売れない時代ですからねえ。


私みたいに「どうせイロモノだろ?」と誤解した人もいると思いますので、ぜひ聴いてみてください。
タイトル通り、別れの歌ですが、どこかあたたかみを感じさせる曲です。