第522回 KAMINARI-KAZOKU.「THUNDER BREAK BEATS」
- アーティスト: KAMINARI-KAZOKU.,HI-D,UZI,DEN,AI,E.G.G.MAN,SICK KING,HAB I SCREAM,DABO
- 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
- 発売日: 2004/04/07
- メディア: CD
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うちの近くに仙台サンプラザがあり、夕方なんかに前に通ると、コンサートの入場を待っているお客さんの列を見ることがよくあります。
面白いのは、アーティストによってお客さんが全然違うのです。最近は、ぞろぞろ歩いてくるお客さんの層から、コンサートに誰が来ているか予想してみることもよくやってます。名前は伏せますが、アレな方がやってくれば、ファンもアレな感じの人がやっぱり多く来て、「世の中には、いろいろ人間っているな」と感じます。日によって、全然違う人間が集まるので、つくづく不思議な場所だと思います。
昨日は、AIのコンサートでした。私の想像では、AIのライブに来る人はB系な人が多いのかと思い、その露出度の高い格好を少し期待していましたが、そんな人はごく少数だったのは驚きでした。確かに、夕方から雨が降り出し、みなさん暖かい格好をしていたのですが、でも、意外と見た目ふつうの女の子が多かったです。いわゆる、ふつうのOL、女子大生みたいな女性で、年齢も十代より二十代が多かったです。
しかも、だいたいは女の子二人で来ていて、カップルで来ている人も少なかったです。AIくらいであれば、カップルで来ても良さそうですが。
これも不思議なのですが、カップルで来るコンサートと来ないコンサートがあって、この違いがどうも見ていて微妙なのです。まあ、アイドルを見に、カップルで来ることはないにしろ、同じような音楽性のアーティストなのに、一方は同性の二人連れが多くて、かたやカップルばっかりということがあるのです。
まあ、最近のAIの曲を聴いてみれば、昨日の客層もさもありなんということですが。
さて、ここは日本語ラップを紹介するブログなので、AIが絡んだ一曲を紹介しましょう。
KAMINARI-KAZOKU.のアルバム『330 More Answer No Question』に収録されている「THUNDER BREAK BEATS feat.AI,HAB I SCREAM,DABO」です。
これは聴けばわかりますが、ヒドいです。もちろん、良い意味で。いくらなんでも、AIがかわいそうです。
YOU THE ROCK★、HAB I SCREAM、RINO LATINA II、TWIGY、DABO、G.K.MARYANという猛者の中に、一人女の子が放り込まれたわけですから、こんなむごいことはありません。
しかし、こんな過酷な環境でも、猛者に食われることなく、きっちりhookをこなしているのは、やっぱり凄いです。この曲のhookになぜAIが起用されたのかよくわかりませんが、逆に言うと、AIだからこそ男たちの衝撃に耐えられたと言っていいでしょう。ふつうの女性シンガーなら潰されます。
以前、id:dmworldhh:20061017でも書きましたが、こういうハードコアなHIPHOP作品にも参加してくれるのは、私としては嬉しい限りです。しかも、ちゃんと良い仕事してくれるんですよね。改めて彼女の力を感じさせます。
とはいえ、この曲でいちばん頑張っているのは、G.K.MARYANですが。
(高速トラックに必死でついていっている努力が伝わってきます)