第４６６回 K DUB SHINE「彼が去れば」

DEVILMAN オリジナル・サウンドトラック(CCCD)

日本でのHIPHOPも昔に比べれば、だいぶ市民権を得て、こういったHIPHOPと無関係な映画のサントラに収録されることも多くなってきました。
賛否両論ある（ということは、「否」の意見が相当あるという表現なのですが）、『デビルマン [DVD]』のサントラにK DUB SHINE書き下ろしの「彼が去れば」が収録されました。
この作品の偉いところは、ちゃんと内容がデビルマンに沿っているということです。映画のサントラに収録される曲は、よく聴いてみれば映画と全然関係ないこと言っている曲が結構あるものですが、この「彼が去れば」は、ちゃんとデビルマンの世界を踏襲しています。

そして、タイトルを見て気付いた方もいるかもしれません。「彼が去れば」。「カレガサレバ」。「Ka・Re・Ga・Sa・Re・Ba」。
あの主題歌のフレーズ「あれは誰だ、誰だ〜」の韻を踏んでいるのです。なんと涙ぐましい工夫、そして、努力なんでしょう。

いろんな意味で、黒歴史な一曲です。