第465回 LITTLE「ワックマン feat. Mummy-D(Rhymester)」

Mr.COMPACT

Mr.COMPACT


KICK THE CAN CREWとして活動しながら、並行するようにリリースされたLITTLEのソロ・アルバムです。
KICK THE CAN CREWの活動しか知らなかったら、このアルバムの”極悪”ぶりに驚くと思います。


まず、アルバムにGANXSTA D.XやFRAGRANCEという”悪友”(ワルい先輩?)が参加してるため、いつもと違うなと感じさせますが、使われているリリックを全体的に見て、そのワルぶりをうかがい知ることができます(リリックが掲載されてない曲もあるほど)。


今回挙げた「ワックマン」は、同じFGからRhymesterMummy-Dがゲストにやってきました。てっきり、Mummy-Dプロデュースかと思いきや、なんとプロデュースはDJ OASIS!意外です。
私は『東京砂漠』を何度も何度も聴いている『東京砂漠』マニアだから判りますが、特徴的なトラックを聴けばすぐにDJ OASISだとわかります。『東京砂漠』に収録されていたとしても、おかしくありません。
また、終盤にコーラスでもDJ OASISは参加しています(「ワックだぜ」「WACK YOU」とシャウトしている)。「興味ねぇぜ」とも言っています(参考:『マジ興味ねえ』)。


一応、Mummy-Dは参加していますがほぼhookのみで、いわゆるLITTLEのサイドMCのような立場に立ち、LITTLEを盛り上げています。「ニセモノ征伐」的な曲ではあるのですが、タレント気取りの女子アナなど、いろいろなものにLITTLEが毒を吐いています。


そもそも「ワック(WACK)」とは、「ニセモノ」とか「ダメ」とか「カッコ悪い」など、相手をさげすむ言葉です。HIPHOPではよく出てくる言葉ですので、覚えても損はありません。ただ、あまり最近は見かけない言葉になったような気もします。