第４５０回 安倍なつみ『ザ・ストレス』
今回紹介するのは珍品です。
そして、紹介する理由はただ一つ。意外な人が参加しているということです。
HIPHOPアーティストとハロプロ関係のアーティストのコラボレーションが実現する日がいつかはやって来るとは思っていました。
最初は、RHYMESTERの宇多丸師匠かと思っていたら、意外な人物でした。
その名は「秋田犬 DOB-ROK」…
かつて「秋田犬どぶ六」を名乗り、最近は「DOB-ROC」とのみ名乗っているあの男（参考：UZI『美髯公(びぜんこう)』）…
以前に、トラックバックを頂いていて（id:CharlieGordon:20060630）、「そんなバカな」とは思いました。
このCDをTSUTAYAの店員さんに差し出すのは勇気が要りましたが、真実を自分の耳で確認しなくてはと思い、他に聴きたかったCD何枚かとともにレンタルしてきました（この『ザ・ストレス』とDESTINOの『Dear Vatos』を同時に借りる人は私しかいるまい）。
曲はというと、これがまた微妙です。
秋田犬DOB-ROKは「噛ませ犬」状態。あまり噛み合っていません。やっぱり、「なんでこの曲に参加したんだろう」と疑問に思ってしまいます。
逆に言えば、あの秋田犬DOB-ROKを完全に殺してしまう安倍なつみ嬢が凄いというのか…
森高千里のカバーであり、決して「パクリ」ではありません。内容も大したことは言っていないようで、核心は突いているというか…。ただ、ファンでも何でもないのに、「ストレスが〜」というフレーズは私の中でリフレインしています。
今回は一曲だけでなく、CD一枚を紹介しました。Remixも収録されており、こちらは秋田犬DOB-ROKではなく、BOSSYというMCがラップしています。その他、安倍なつみ自らヒューマン・ビート・ボックスに挑戦している「アカペラVersion」も収録されています。将来的に、そちらの方向に進みたいということでしょうか。
いろんな意味で、黒歴史として語られそうな一枚です。興味のある人、怖いもの見たさの方はぜひ。私も聴いてしまいましたから、ぜひあなたも犠牲になってください。
