第354回 湘南乃風「We Got A Power feat. PRIMAL & ARK」

湘南乃風~Real Riders~

湘南乃風~Real Riders~


日本のHIPHOP、R&B、レゲエ。
全国各地に数え切れないほどのアーティストが活動しているわけですが、どこで人気に火がつくかわからないものです。
湘南乃風の『純恋歌』がめちゃくちゃ売れていますが、なぜこの曲だけが売れているのか、というか、湘南乃風が人気になったのか不思議に思います。
こう書くと誤解が生じるので書いておきますが、湘南乃風が売れるのは大変好意的に感じるのですが、湘南乃風”だけ”売れたのはなぜなのだろうか、と不思議に思うのです。


あくまで私見ですが、HIPHOPに比べるとレゲエは、わかりやすい音楽というか、とっつきやすい音楽だと思います。盛り上がったもの勝ちという色が特に強いと思います。構えて聴かなくていいので、多くのファンに愛されている音楽と言っていいでしょう。枚数的に売れる曲も出てきます。
それに比べると、HIPHOPは「オレがリアルで、他はダメだ」という風潮がどこか漂っているので、ある意味で活性化しにくい部分があります。ポンと一曲売れると、「あいつはSELL OUT」だとdis(売れたことへの妬みの気持ちも若干あると思います)、叩きあいがはじまります。たとえ何十万枚売れたとしても、必ずしも良い曲だと判断されるとは言えません。たくさん売れること=良い曲だ、というのが必ず成り立つものではなく、その殺伐とした空気がリスナーにも蔓延し、安易な気持ちでHIPHOPを聴けず、セールス的には売れないのだと思います。ただ盛り上がればいいという単純なものではないと思います。


このブログでは、ほとんどオリコンのランキング上位には登場しない曲ばかり登場します。私は「売れる売れないは関係なく、売れなくても良い曲は良い曲だ」と思っていますが、正直なところ、そろそろ(みんなが認める)国民的ヒットを飛ばす「THIS IS 日本語ラップ」みたいな曲も出て欲しいな、と思っています。


今回、紹介するのはMSCのPRIMALとBACKGAMMONのARKをゲストに迎えた曲です。BACKGAMMONやMSCの曲がオリコンのチャートベスト3に入る時代も、いつか来るのでしょうか。


今回、私が伝えたかったこと。
レゲエがうらやましい…。
(全然関係ないですが、「湘南乃風」と書かれた書体は好きです)