第319回 RINO LATINA II『TAKI183 TRACKS』
- アーティスト: Rino Latina II,D.O,SHINNOSK8,GAMA,DEN,565,DJ YAS
- 出版社/メーカー: GATE RECORDS
- 発売日: 2006/01/11
- メディア: CD
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RINO LATINA II名義の作品なのですが、実は映画『TAKI 183』のサントラです。HIPHOP映画のサントラが、一アーティストの名義でリリースされるのは珍しいことです。
普通は、いろいろなアーティストが参加した豪華な作品集になり、映画以上にサントラの出来が良いというのがパターンですが、今回収録している7曲は、すべてRINO LATINA IIが登場します。とはいえ、RINOの他にもGAMAやSHINNOSK8や565、D.O、DENが参加し、さながら『MONOHON SQUAD』のようです。ちなみに、実際の映画の音楽もDJ YASとともに担当しているようで、個人的には「酒と女とツマミとバカラ」というタイトルのセンスは好きです。完全書き下ろしの新曲なのですが、直後にリリースされたRINO LATINA IIのアルバム『II』に、ほとんどの曲のRemixが収録されています…。
それにしても、HIPHOPを題材にした映画や、主題歌がHIPHOPである映画もだいぶ増えてきましたね。このブログでも、何作か紹介してきました。今回の『TAKI 183』は、HIPHOPの要素の一つ、グラフィティアートをテーマにしたものです。
グラフィティは、言ってしまえば落書きで、街の汚いものというマイナスイメージがありますが、真摯に取り組んでいるアーティストもいます。ルールを破って、やたらにその辺に下手な絵を描いてしまう人も多いですが、ちゃんとルールを守っている作品には素晴らしいものもあります。
今回の映画は、TOMI-Eという実在のアーティストが描かれているようです。グラフィティを通した青春群像劇という、個人的には魅かれない映画で、キャストも微妙なのですが(でも、加藤ローサと西村雅彦は見たい)、RINO LATINA IIの作品が使われているのであれば、ちょっと観てみたいですね。しかし、このテの映画の決まりごとで、公開している劇場はかなり少ないようです。
早く大ヒットするHIPHOP映画が出てきてほしいですね。
ちなみに、TOMI-EはRINO LATINA IIをはじめ、ラッパ我リヤやBACKGAMMONなどのCDジャケットも手がけています。