第317回 UZI『ライトアイ』

ライトアイ

ライトアイ


今回、紹介するのはUZIのデビューシングルです。1997年リリースで、なかなか見つからなかったのですが、最近になって手に入れました。


シングルは3曲入りで、1曲目の「ライトアイ」と2曲目の「狙い撃ち」は、FUTURE SHOCKレーベルのコンピ盤『SHOCK TO THE FUTURE』『SHOCK TO THE FUTURE 97-01』で聴くことができるのですが、3曲目の「欲望」がどんな曲なのか聴きたかったので買ってみました。


結論から言うと「欲望」は物足りませんでした。曲は3分に満たない、短い曲です。ただ、トラックは不穏な感じで、UZI作品ではちょっと珍しい曲です。


3曲入っているのですが、いちばん好きなのは「狙い撃ち」です。これをタイトル曲に持ってきた方がよかったのではないでしょうか。「ライトアイ」よりは、UZIらしさが出ています。キングギドラ時代のZEEBRAの声ネタのサンプリングもキマっています。


UZIはこの後、順調に作品を出すのかと思っていたら、『9mm(ナインミリ)』を出すのに、かなり時間がかかりました。そして、待ちに待った格好でソロアルバム『言霊(ことだま)』をリリースしたのは2002年末です。その間には、数々の客演をこなしているのですが、キャリアの割には、不思議とソロの曲が少ないです。
声(身体も)にインパクトがあり、韻を踏みまくる男気あふれるラップなので、ソロで聴きつづけるのは辛いという声もありますが、私は好きなラッパーです。


それにしても、2曲プラスSkitのような曲で1500円というのは高いと思いますが…。