第316回 AK-69「7 TARGETS」

REDSTA-The Rap Attacker-

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ラッパーたるもの、モテたいと思うはずだし、実際かっこいい仕事ですから、モテているはずですが、AK-69の「7 TARGETS」を聴いてびっくりしました。
「嫁」という言葉があるではないですか!


もちろん、結婚しているラッパーもたくさんいますが、あまり自分のリリックに「嫁」という言葉を使ったり、結婚していることをアピールすることはありません。いわゆる「俺はモテモテだぜ〜」「どんどん女の子が寄ってくる〜」というようなリリックが多いです。合コンに行って、嫁の話をするようなもので、ご法度的な部分もあると思うのですが、AK-69は堂々と「嫁」について言及し、しかも、嫁が一番と言っています。


この曲は、AK-69が望むもの(TARGETS)7つをあげています。ついSOUL SCREAMの「7つの味方」「7つの敵」を思い出してしまいますが(『The positive gravity?案とヒント?』収録)、リリックを見る限り、奥さんが一番だと思い、幸せにしてあげたいと思っているようです。すばらしいことです。


HIPHOPアーティストは、キャリアが長い人も結構多いので、結婚適齢期の人や過ぎ気味の人もいるので、結婚しててもおかしくないのですが、あまり堂々と宣言している人はいませんね。「Perfect Queen」を発表したZEEBRAくらいでしょうか。
普通に子どももいるアーティストもいるのですが、仕事柄、マイホームパパのにおいのするラッパーもちょっとイヤですね。
(大きな背景としては、結婚したとしてもメディアが取り上げてくれないからなのですが。)