第304回 ラッパ我リヤ「ヤバスギルスキル Pt.6 」

RG A.I.R.4TH

RG A.I.R.4TH


日本のHIPHOPアーティストもいろいろあれど、THA BLUE HERB(及びBOSS THE MCILL-BOSSTINO))ほど、実力を認められているアーティストはいないでしょう。
まず、このBOSS THE MCを悪く言う人はいません。
実は、私はあまりこの辺りのアーティストは聴かないのですが、その実力を認めます。BOSS THE MCの魅力は、やはりリリックでしょう。まるで文豪の文学作品を読んでいるかのように、ずっしりとくるメッセージが込められています。名パンチラインもたくさんあります。中には、「THA BLUE HERBを聴いたら、他のHIPHOPアーティストを聴くのがバカらしくなった」と言う人もいます。


BOSS THE MCは、あまり共演作品はなく、まさに他のアーティストと一線を画します(あるアーティストとdisった、disらないということはありましたが)。そんなBOSS THE MCが、まさかラッパ我リヤと、それも「ヤバスギルスキル」シリーズで共演を果たすとは思いませんでした。
曲での共演はなくても、プライベートでは交流があったようです。


この曲で、ILL-BOSSTINOの魅力のすべてを感じることは難しいですが、貴重なセッションです。
THE BLUE HERBはレペゼン北海道のアーティストで、リリックにも札幌の地名が出てきたりします。一HIPHOPファンとして、同じ北海道出身で、こんなアーティストがいて、ちょっとうれしいです。


それにしても、ILL-BOSSTINOがゲストで来ても、山田マンがのびのびとやっていて素敵です。


(余談)
「ヤバスギルスキル」という言葉自体で、ちゃんと韻を踏んでいて、いつ見ても「良いタイトルだな」と思うのですが、このはてなダイアリーで書くと「ヤバス」と「ギル」と「スキル」と、別々のキーワードとして認知されるのがちょっと面白いです。