第292回 DJ PAT→504『ザ・アカイメジェットコースター』

ザ・アカイメジェットコースター

ザ・アカイメジェットコースター


私が永年探していたCDが立て続けに見つかるとは。以前(id:dmworldhh:20060328)に紹介したDJ SACHIHOの『eye of the typhoon』を見つけて、ほぼ一週間も経ってない時に偶然見つけました。
しかも、駅前にある、よく行くBOOK OFFで。あんなところでこんなCDがあるとは、まさに灯台下暗し。
CD自体は、別に限定盤でもないし、発売禁止になったりしているわけではありませんが、どういうわけか、私の前に現れてくれませんでした(おそらくレンタルされていない商品。新品も見たことがなかった)。


Remixを含む3曲が収録されていて、シングルだと思うのですが、なぜか定価1500円とちょっとお高めです。
しかし、1500円の価値はあるでしょう。タイトル曲の「ザ・アカイメジェットコースター」も豪華なマイクリレーものです。
RINO LATINA II、UZI、GAMA、SHINNOSK8、HAB I SCREAMという同じ誕生年(昭和48年)のMCが勢ぞろいしました。タイトル通り、ジェットコースターのように、押しかけるようにラップが続きます。結構速いです。残念ながら、RINO LATINA IIはhookのみの登場です。
それにしても、UZI円広志以上に飛んでいるのがツボです。


昭和48年生まれ(もしかしたら昭和49年もいるかも知れませんが、ほぼ同世代ということで)のMCが集まって一見豪華なのですが、よく見ると結局、KAMINARI-KAZOKU.関係とFUTURE SHOCK関係の人たちです。このメンバーで「48.9」(UZINo.9』収録)などの作品があるので、交流があるようですが、もしいるのであれば、FGや走馬党などの昭和48年生まれのMCが参加しても面白いと思います。
考えてみれば、この昭和48年世代は、大御所というわけでもないし、もう若手でもない、今非常に脂がのっている人たちが多いですね。年は同じですが、HIPHOPのキャリアやポジションはそれぞれ違うところも面白いです。


DJ PAT→504というパソコンの文字化けみたいな名前ですが(読みは、ディージェー パット ゴーマルヨンか?)、えん突つクルーに所属しているDJです。なんと自分でラップもしていて、しかもなかなかうまいです。
ですが、リリースしている作品としては、この『ザ・アカイメジェットコースター』くらいしかなく、意外な感じがします。


YAWARA versionというRemixの他にもう一曲、HAB I SCREAMをフィーチャーした「バビロン灰 - マワリ 二 ワナ -」が収録されています。これがまた「ザ・アカイメジェットコースター」並みに速いです。


2001年にリリースされてからは、シングルやアルバムを発表していませんが、今後のリリースを期待します。もうちょっとゆったりとしたトラックも聴いてみたいです。
(「アカイメジェットコースター」だったら、その前に来るTheの読みは「ジ」だと思うんですが。)