第２４５回 キングギドラ「マネーの虎」

最終兵器

ライブドアやホリエモンのニュースが連日のように報道されていますが、そういうニュースを見ていると、思うことがあります。
どこか、お金を稼ぐことは悪いことだという風潮がありますが、果たしてどうでしょうか。

もちろん、悪いことをしてお金を稼ぐことは悪いです。しかし、お金を稼ぐこと自体は何も悪いことではないと思います。そこを勘違いしているのではないでしょうか。

私はお金を持っていることは、ただの一つのステータスだと思っています。勉強が出来る、スポーツが得意、友だちが多い、こういうものと同じだと思います。確かに、すごいことですし、偉いことですが、ある意味では、それ以上でもそれ以下でもないということです。ただ、”出来る”だけです。その人間の特徴と言ってもいいでしょうか。

お金を稼いで、そんなに幸せかという意見もありますが、その人が幸せだと思えば幸せなんだと思います。幸せはその人が感じるものであって、他の誰かが決めるわけではない。世の中には、勉強して頭がよくなっていくことで快感を覚える人もいるし、スポーツをしている時がいちばん幸せだと言う人もいます。

また、「お金で何でも手に入れられると思うのは大間違いだ」という意見もあります。それは当然のことだと思いますが、意外に、お金さえあればできることが結構あると思います。むしろ、お金がなければできないことの方がいっぱいあります。

最近は「ヒルズ族」や「セレブ」がもてはやされて、マスコミでも取り上げられています。貧乏な下流社会に生きる私も、正直うらやましいです。お金さえあれば、生活に困ることがない。制限されることもない。おいしいものが食べられる。ホリエモンを批判するコメンテーターも結構なギャラをもらって、生活しているのです。お金がなければ、生きていけないのです。

空から大量に、もらってもいい一万円札が降ってきたら、誰もが我を忘れて拾うでしょう。人間なんてそんなものだし、そんなものでいいし、そんなものでなければいけないのです。