第244回 『blast AWARDS 2006』

Blast awards (2006) (Shinko music mook)

Blast awards (2006) (Shinko music mook)


今日、紹介するのはCDではなく、書籍です。HIPHOPやR&Bを紹介する雑誌も多数ありますが、有名なのは『blast』でしょう。
月刊誌で、洋楽HIPHOPに混じって、国内のHIPHOP情報も紹介されています。


そのblastがこの時期に近づくと、その年の振り返って「blast AWARDS」が開かれます。私なんかは、この時期になるとうきうきして、本屋に向かいます。そして、「トップ10に今年も日本のアーティストが入らなかった」「やはり選出方法が悪い」とがっかりするまでが恒例行事ですが、今年から選出方法を変えたようです。いちばん大きく変わったのは、海外と国内で分ける点で、私も素直に喜んでいます。


海外と日本でどっちがREALなHIPHOPかと言われれば、もちろん日本ではありません。日本発祥の文化ではありませんし、環境や文化背景も全く違います。
しかし、音楽、文化という視点でみれば、別に日本人がラップしたっていいわけです。日本人がモーツァルトを演奏することに何の問題もありません。
日本人がHIPHOPをやることに違和感を覚える人もいるでしょうが、そこまで深く考えなくてもいいことでしょう。


さて、話がズレてしまいましたが、この選出方法が変わった今年の「Blast awards (2006) (Shinko music mook)」はオススメです。今年の結果は、私も納得できます。
このブログで紹介したアルバム("E"qual『The Rock City 〜M.O.S.A.D.'s Town〜』やDELI『24』など)やシングル(ZEEBRAStreet Dreams』など)もノミネートされていれば、私もまだ聴いていない作品もあります。私のブログ以上に参考になりますので、ぜひ『Blast awards (2006) (Shinko music mook)』も見てください。


このブログも250回に近づき、まだまだ続けるつもりですが、あくまで私の独断と偏見で紹介していますので、日本語ラップはこういうものだと早合点されると少々困ります。
特に、"クラシック"と呼ばれる作品については、保留させてもらってます(例えば、RHYMESTERリスペクト』、BUDDHA BRAND病める無限のブッダの世界 ― BEST OF THE BEST (金字塔)』など)。これらの作品は、私が別に書かなくても、他のサイトなどでレビューを見ることができます。だったら、あまり焦点が当てられない作品に光を当てたほうがいいのではないかと思っています。
ただ、これも単なる傾向で、書きたくなったら、クラシック作品についても書いていくと思います。