第241回 KREVA「国民的行事」

国民的行事

国民的行事

スノーボード童夢のBGM決定「モーツァルトで共感得たい」
スノーボードハーフパイプ男子の成田童夢(キスマーク)が、自分が滑るときに会場に流す音楽を決めた。ハーフパイプではBGMに関して選手の希望を受け入れている。成田が選んだのは、友人のKREVAが作った「国民的行事」という曲。偉大な音楽家モーツァルトの曲を基にしているという。「モーツァルトは欧州の人。こちらの人たちの共感を得られて、盛り上がると思う」と、期待を寄せた。(http://www.sanspo.com/sports/top/sp200602/sp2006021007.html

なんて記事もありましたが、成田童夢選手は残念ながら、良い成績は残せませんでした。


確かに、オリンピックですから、たくさんの人間が見たわけで、そういう意味ではタイトル通りですが、果たしてこの曲で気持ちを鼓舞できるかどうか。
友人の曲ならば心の支えになりますが、単に最近発売した有名ラッパーの曲だからとりあえず選んだんじゃねえの?


しかし、彼を見て、くすぐったく思う人も案外いるのではないでしょうか。今は海外の作品しか聴かない人でも、日本語ラップから入った人は、ああいう時期もあったはず。とりあえず売れているラップがリアルだと思い込んでいた人。
ですが、私はそういう人たちを批判しようとは思いません。音楽は自由ですから。聴きたいものを聴けばいいのです。何がリアルかの議論はまた別の話です。


国民的行事」はモーツァルトをサンプリングした曲です。あまりオリンピックというイメージはわきにくいし、これから頑張ろうという時に聴きたくなる曲でも特にありません。どこか企画モノのにおい漂う曲ですが、それでも、童夢選手のように力になるということもあるのでしょう。
モーツァルトは欧州の人。こちらの人たちの共感を得られて、盛り上がると思う」というのはよくわかりませんが。