第158回 DELI『24』

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このブログで何度も書いてきましたが、DELIの新作アルバム『24』を聴くと、改めてそのハードワークぶりに驚きます。このフル・アルバムのたった1ヵ月前にミニ・アルバム『TIME 4 SOME ACTION』をリリースしたばかりなのに、このボリューム。70分を超えています。
そして、ゲスト陣が豪華です。多彩なゲストが一枚に集うコンピ盤のようなCDを久しく聴いていなかったので、お腹いっぱいになりました。半分は地元千葉つながりのお馴染みのメンバーですが(MARS MANIE、MIKRIS、KEN WHEELなど)、NITROからDABOとMACKA-CHINMACKA-CHINは、またイヤらしい登場ですが)のほか、KASHI DA HANDSOME、BUTCHER、”E”qual、RYUZO、般若、565、AI(もうちょっと前面に出てほしかった)と幅広いゲストです。プロデューサーも、AQUARIUSはもちろん、タイプライター、D.O.I.、MUROなど、こちらも多彩です。


非常に内容の濃い作品となりましたが、私の気になった曲は2曲。一つは「いただきマフィア feat. KASHI DA HANDSOME, BUTCHER」。WACKなMCたちを食らいつくすイメージの曲かと思いきや、タイトルそのまんまの曲です。日本全国、世界各地のうまいものを列記して、どんどん食べていく曲で、食べ物がテーマという珍しい一曲です。ところどころお店の名前まで出てくるので、ちょっとしたガイドブックみたいです。全国各地にLIVEでひっぱりだこで、いろんな名物料理を食べているでしょうから、こんな曲が生まれたのかも知れません。


もう一曲は「イツニナレバ feat. MARS MANIE, RYUZO」です。ちなみに、これは『東京演義~TKO HIPHOPオリジナル・サウンドトラック~』にも収録されています。「売れてなんぼのこの世界」という名パンチラインがあるのですが、このフレーズに対するRYUZOのラップがかっこよくて震えます。


ミニ・アルバム、フル・アルバムとリリースしましたから、しばらく休んでもいいと思うのですが、DELIのことですから、この後も客演などで忙しくなるのでしょう。