第113回 ZEEBRA「Field Of Dreams (Beat Park Anthem)」
- アーティスト: ZEEBRA,G.K.MARYAN
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/09/21
- メディア: CD
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今シーズン、ヤクルトと神宮球場をまかされたZEEBRA。若者の野球離れを懸念して、HIPHOP界のカリスマ・ZEEBRAを起用して、神宮球場をBeat Parkとして盛り上げています。
実際、若者が球場に来たかわかりませんし、何よりヤクルトファンに受け入れられたかわかりませんが、とりあえず、野球関係者がHIPHOPアーティストを起用したことは、これは意味があることだと思います。
HIPHOPをやる人やそれを支えるファンは、オーバー/アンダーグラウンド含めたくさん増えました。あとは、さらなるファンの拡大です。HIPHOPの曲がオリコンなどのチャートにどんどん入ってくる時代を狙っているでしょう。ならば、HIPHOPをあまり知らない層を開拓するのは当然で、ファンが嘆くのさえ受け止めて、HIPHOPの普及のためにZEEBRAが頑張っています。
昔と比べて路線変更したZEEBRAや、チャートに入ってくるくらい市民権を得ているRIP SLYMEやSOUL’d OUTは、コアなファンにしてみれば物足りないかもしれませんが、私はこういう人たちもいていいと思います。彼らをきっかけに、もっとdeepな世界に入っていけばいいのです。いきなり妄走族が、浜崎あゆみや関ジャニ∞を押し退けてオリコン1位になるとは考えられません。はじめてHIPHOPを聴くような人が聴くには、強烈すぎます。割と聴きやすいアーティストから入って、妄走族に行ったり、他のアーティストに向かえばいいのです。
まずは、入り口の確保が重要です。
さて、今回の曲は、ゲストにG.K.MARYANを迎えた、まさにBeat Park Anthem。トラックは前のシングル「Street Dreams」のままですからRemixとも言えるのですが、中身は野球(ヤクルト)讃歌です。
ZEEBRAとG.K.MARYANという組み合わせがちょっと珍しいですが、過去に「城南ハスラー2(『BABY GIRL』収録)」で共演済です。
HIPHOPと野球はあまり結びつかないものですが、このG.K.MARYANとUZIは野球好きで有名です。UZIのアルバム『No.9』に、曲名もそのまんまの「プロフェッショナルベースボール」が収録されています。同じUBGですから、UZIを起用するのが妥当ですが、敢えてG.K.MARYANを起用しました。
フジテレビが野球中継を放送する時には、この曲が流れます。TBSもm-floの「HEY!(『Loop In My Heart/HEY!』収録)」を採用しています。
HIPHOPが徐々に浸透していきます。