第99回 SOUL SCREAM「HIP HOP 2ZERO00 -DJ CELORY RE-WORK」

THE POSITIVE ENERGY

THE POSITIVE ENERGY


HIPHOPはなぜこんなにもRemixと呼ばれる作品が多いのでしょうか。Re-mixですから、また新しく作り替えるわけですが、ちょっとしか違わなかったり、逆に全然違ったり、多種多様です。
Remixを制作する人、制作される人はいったいどんな気分なのか、ちょっと考えたことがあります。
自分で作った曲を自分でRemixする場合は、「こういう風にRemixしたら、どんな感じになるかな」という”遊び”の感覚で制作できそうなので、楽そうです。
しかし、他人がRemixを担当した場合はどうでしょう。「自分が作ったOriginalがいい」「いや、Remixがいい」と意外と意地の張り合いになったりしないのでしょうか。
まあ、聴く側にとっては、そんなことは別に気にせず、同じ曲がいろんなバリエーションになることはむしろ歓迎すると思います。


この『THE POSITIVE ENERGY』は、すでにリリースされた『The positive gravity?案とヒント?』のRemixアルバムです。Originalは「HIP HOP」という曲でこちらに収録されているのですが、いわゆるskitみたいなもので、短い曲です。
これをフルの一曲にし、さらにゲストにRINOを迎えたのが「HIP HOP 2ZERO00 feat. RINO」ですが、お分かりの通り、originalとは全然違います。もちろん、OriginalよりRemixの方が好きです。
しかし、どういうわけか、DJ CELORYはさらに一曲作りました。それが、今回挙げた曲です。
これが不思議なもので、なぜ同じアルバムに2曲も入れたのでしょうか。しかも、RemixとRE-WORKはそれほど劇的な変化はあるというものでもありません。2つ作ってみて、どちらか一つカットするのがどうしても惜しかったのか、それとも、Remixは作ってみたけど、どうも納得できなかったので、RE-WORKとして作り直したのか。
真相はよくわかりませんが、結局のところ、私はRE-WORKがいちばん好きです。


これで終われば良かったのですが、さらに、「HIP HOP」シリーズがもう一曲できてしまったのです。ゲスト参加していたRINO LATINA IIのアルバム『カルナバル・オブ・リノ』に収録されている「HIP HOP 2ZERO01 feat. SOUL SCREAM」です。で、トラックを作ったのが、DJ CEROLYではなくDJ YASです。ややこしい…。


Originalが良い場合と、Remixが良い場合があるわけですが、この「HIP HOP」はRINOが参加しているRemixが高く評価されているようです。