第95回 TALIB KWELI, DJ CELORY「GREAT EXPECTATIONS」

Synchronicity

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今回はラップではなく、トラックに注目しました。
アルバム自体は、「レーベルの枠はもちろん、国籍をも超えた日米融合コンピレーション・アルバム」(帯より)」です。どの曲も、ラップとトラックが日本とアメリカ(もしくは、その逆)なわけです。
99年リリースなので、一概に言えませんが、日本人のラップに対するアメリカ制作のトラックはそれほど違和感はないと思います。面白いことに、K-DUB SHINEとSAGEによる「1999(そんな感じ)」は、わざとだと思うのですが、ものすごくダサい女性ボーカルが入ります。とてもUSA発とは思えません。
前にも書きましたが、日本人のトラックメイキングはかなりのレベルだと思います。ただ最先端のアメリカとは、流行などの時差(ズレ)はあると思います。


TALIB KWELIのラップに、SOUL SCREAMのDJ CELORYのトラックなのですが、このトラックがものすごくせつないのです。アルバムの最後を飾る曲なのですが、いかにもoutroぽい曲です。