第87回 DJ YUZE「DOWNTOWN SOUND feat. Zeebra, Shinnosk8」

PORTAL BLUE(CCCD)

PORTAL BLUE(CCCD)


最近、面白い英語の表記が目立つようになりました。スラングと言っていいのでしょうか、一種の当て字みたいなものです。特にHIPHOP関係が多いので、はじまりは海外のHIPHOP業界からかも知れません。
どういうことかというと、「Funky for you」と書くところを『Funky 4 U』(KOHEI JAPAN)と書いてみたり、「night」「to」を『GET READY-Nite 2 Remember-feat.Sowelu&BIG-O』(JHETT)と表記してみたり。
最近では、HIPHOPに限らずJ-POPでも(「日本のHIPHOPもJ-POPだろう」という意見はとりあえずおいておいて)、『Just 4 your Luv』(長瀬実夕)などの表記が見られます。
「the」を「tha」のように(例:『STILL BELONG IN THA STREET(AhYEEAH)』(DS455))、パッと見て前後のつながりなどから元の英単語がわかればいいですが、『STR8 OUT DA BAY』(BIG RON)などのようになってしまうと、分からない人には暗号のように見えるかもしれません。


さて、雷家族KAMINARI-KAZOKU)所属のSHINNOSK8。最後に突然現れる数字の「8」。
読み方は「シンノスケート」です。名前は米坂真之介というそうですが、名前にスケートが入っているように、プロスケーターでもあります。
まさに「二足のわらじ」ですが、音源としては少ない方で、雷関係に客演作が多いようです。
個人的には好きな声をしているので、もっと作品を聴きたいところですが、将来的には雷家族からバックアップを受けてのソロ活動もするのではないでしょうか。
加藤ミリヤの『Beautiful』に収録されている「AT THE FEVER」では、TWIGYNIPPSDEV LARGEといった曲者たちにも負けないラップを披露しています。


今回取りあげた曲は、ZEEBRAとの共演という珍しい曲ですが、ZEEBRAは冒頭だけで、ほとんどSHINNNOSK8がラップしています。曲自体は結構短いです。
DJ YUZEのこのミニ・アルバム自体がJAZZYな感じになっており、通好みの作品と言えるかもしれません。