第34回 姫『姫始』

姫始

姫始


男女差別ではありませんが、女性のラップはちょっと苦手です。
奥ゆかしい感じであればまだ抵抗ないのですが、自分で自分のことを「Bitch!」とか言っちゃう系はさらに苦手です。
男に負けたくないという気持ちは分かりますが、そこまでさらけださなくても…と思ってしまいます。


しかし、どちらかといえばそっち系ですが(だいたいアルバムタイトル自体、確信犯)、姫のラップは普通にかっこよくて好きです。
これからもどんどん前面に出て、活躍してもらいたいです。


ただ、このアルバム。ラップで参加してようが、プロデュースで参加してようが、全て「Featuring」表記です。
収録曲に「立てば芍薬 feat. 三善善三」があるのですが、答えを先に言うと、三善はラップしてません。
三善善三プロデュースで、彼らしい”いかにも”っぽいトラックで、いつ三善のラップが来るのかと待っていると、完璧にすかされます。
これは、ラップアリで聴きたかったです。


ちなみに、『GUERRILLA GROWING PLUTINUM』という、DJ TANAKENが制作した同じトラックを用いて別々のアーティストがラップするワンウェイ・アルバムがあるのですが、このアルバムのイントロに姫が出てきます。
もともとこのトラックはBACKGAMMONのものだと思うのですが(『GUERILLA GROWING』)、このトラックは結構他のアルバムでも出てきて(GANXSTA D.X『旧車會4Life01』など)、『姫始』にも「Guerrilla Growing on Shood」というタイトルで姫がラップしています。この曲もかっこいいです。