第30回 マボロシ『ワルダクミ』

ワルダクミ

ワルダクミ


夏になると、日本各地でロックフェスティバルが開かれるのが、もう恒例となったと言えるでしょう。
北海道では「RIZING SUN ROCK FESTIVAL in EZO」なるものが開かれ、北海道民だけでなく、道外からわざわざ飛行機に乗ってやってくるほどビッグなイベントになりました。
私はロックにはそんなに興味はありませんが、たまたま今年のタイムテーブル(http://rsr.wess.co.jp/2005/artists/time.html)を見たら驚きました。
ロックのイベントなのに、HIP HOPアーティストがやけに多いのです。私はHIPHOP好きだからいいのですが、ロックファンとしてはどうなんでしょう。
せっかく盛り上がっているイベントなのだから、人気のあるアーティストを呼んで手軽に済ますよりも、北海道で地道に活躍しているバンドをもっと呼んだ方がいいと思います。
何のために、北海道というへき地でイベントをやるのか、もう一度考えてみてほしいです。東京のマネをしたって、所詮勝てないと思うのですが。


今日現在、全ての参加アーティストが決まったのか定かではありませんが、HIPHOP畑で言えば、RIP SLYME電気グルーヴ×スチャダラパーKREVAマボロシCUEZERORHYMESTERなど。DJでは、DJ KENSEIDJ KRUSHというシブい方々がやってきます。
電気グルーヴ辺りはまだわかりますが、CUEZEROとかRIP SLYMEとか呼ぶのであれば、むしろ新しくHIPHOPのイベントをやった方がいいんじゃないか、と思えてきます。


さて、イベントへの文句はさておき、このメンバーの中で一番ロックファンにも受け入れられそうなのは、やはりマボロシでしょう。SUPER BUTTER DOG竹内朋康RHYMESTERMummy-D(坂間大介)の2人組。なぜ、この二人がくっついたのか経緯はよくわかりませんが、おそらく、RHYMESTERのアルバム『
ウワサの伴奏~And The Band Played On~』の「This Y'all,That Y'all session with SUPER BUTTER DOG
」でしょう。
しかし、この『ワルダクミ』。音楽で言えば、ロックの要素は多分に入っていますが、参加しているメンバーは、ほとんどHIPHOPアーティストです。
シングルにもなった「ファンキーグラマラス Part2 feat.KREVA」をはじめ、弟のKOHEI JAPAN(「DEAR MY HOME GROUND」)が参戦。
他にも、「ブレーメン feat. CHANNEL,K.I.N.,CUEZERO」、「廻し蹴り feat. MURO, DABO」といった豪華マイクリレーものもあります。
CUEZEROKREVAが会場に来てるとしても、これらの客演曲はできるのでしょうか。もしかして、秘密のうちに誰かを呼ぶのか…。
ちなみに、マボロシはプロデュースもやっていて、童子-Tの『童夢』の「Route 16 featuring LITTLE,Kayzabro for DS455,GDX,BIG RON」や、Crystal Kayの『Crystal Style』の「Baby Cop」も担当しています。後者に至っては、MUMMY-Dもラップで参加しているので、もしかしたら…。


というわけで、あくまで可能性の話をしているわけですが、果たしてどうなるのか。普通に新曲やるのかもしれませんしね。