第6回 DJ MASTERKEY「サイコロ52 pt.2 feat. CQ & NIPPS」

DADDY’S HOUSE VOL.3

DADDY’S HOUSE VOL.3


アルバム自体は、前回(id:dmworldhh:20050619)の「東京砂漠」と同じで多彩なアーティストが参加しているので、初心者にもオススメできます。
私としては「BE MY LADY feat. DABO & JiN」や、こんなところでアトミックボムが揃った「デイ アフター トゥモロー feat. K DUB SHINE, DJ OASIS, 童子-T」(DJ OASISのラップが素敵)、そして、「DADDY'S HOUSE」シリーズを何と「AT THA PARTY feat. KAYZABRO(from DS455) & BIG RON」とヨコハマ勢で締めるという意外さ。


もともと聴きごたえのあるアルバムですが、なぜ一曲だけにしたかというと、それだけNIPPSがヤバかったからです。
メンツを見れば、BUDDHA BRANDのメンバーとすぐわかります。ファンとしても嬉しいところだと思います。DJ MASTERKEYだからこそ、NIPPSが活きた部分もあるかもしれません。
NIPPSという男を「普通の人だ」という人はこの世にいないと思います(意外と私生活はフツーかもしれないが)。説明しにくいですが、要素として「ヤバい」「ヘン」「キケン」「うさん臭い」が入り混じった、実に魅力あふれるアーティストです。
TOKONA-Xが若くして亡くなってしまいましたが、次に謎の死をとげそうなのはNIPPSだと勝手に思ってしまいます。もちろん、褒め言葉で言っていますが、それだけ「danger」な男です。
ソロアルバム「MIDORINO GOHONYUBI presents MIDORINO GOHONYUBI MUSIC/ONE FOOT」出してからはおとなしかった印象はありましたが(ちなみに「GOD BIRD」は名曲)、しっかり「サイコロ52 pt.2」では相方のCQを構ってないくらい強烈です。これぞNIPPSというのを聴かせてくれます。
あいかわらず、常人には何を言ってるのかわかりませんが、でも、それでいいのです。それがNIPPSなのです。


「キミの彼女のマ×コが見たい Ah Yeah」こんなことマイクで言えますか?


POP路線に出ることはまずあり得ないでしょうが、いつまでもアングラでヤバいことやりつづけてほしいアーティストです。
こういう人もいるから、日本のHIPHOP業界も盛り上がります。