第564回 SOUL SCREAM「TOu-KYOu」「問う今日」

TOu-KYOu

TOu-KYOu


新年あけましておめでとうございます。
このブログもいつまで続くかわかりませんが、よろしくお願いします。


といいますか、みなさん大変ですよ!!
1997年がもう10年前になってるんですよ!!!


中高生にはピンとこないかもしれませんが、世の中の多くの人が思っているはずです。
「97年って最近じゃねえの?」と感じている人はたくさんいるんじゃないでしょうか。


私の歴史観で、1997年の日本語ラップを考えますと、それまでの作品から96年のLAMP EYE証言』までが一段落し、97年前後を境に、最近の作品までの流れにつながっていくと感じています。
つまり、97年以前は少数精鋭で支えてきましたが、97年前後を境に、アーティストの数も増え、作品も増えていきました。
ですので、97年は作品数も少なく、割と落ち着いた一年という印象は受けますが、とはいえ、ちゃんと作品は出ていてクラシックと呼ばれる作品も多いですね。


今年、最初に紹介するSOUL SCREAMのミニアルバム『TOu-KYOu』も1997年にリリースされたクラシック作品です。これも10年前の作品なんですね。
「TOu-KYOu」は、文字通り「東京」について歌った曲です。シビアに東京の姿を表現しています。
東京をコンクリートジャングルに例えるなどして歌った日本語ラップ作品は他にもたくさんあります。
この曲もその一つです。


改めて聴いてみると、SOUL SCREAMの作品は、特にE.G.G.MANのヴァースがやたら長い曲が多いことに気づきました。しかも、力説しているかのように言葉に力があるので、聴き応えがあります。嫌味たらしいわけでもありません。
「問う今日」は、「TOu-KYOu」のRemixと言うべき作品です。hookも変更されていますが、個人的には、オリジナルのトラックが好きです。


それにしても、10年も時が過ぎれば、いろいろ変化はあります。
HAB I SCREAMとE.G.G.MANは声はあまり変わってないように思えます。
DJ CELORYのトラックは、哀愁漂うトラックから現在のようなトラックに至る過渡期のように感じます。


他の作品で言えば、K DUB SHINEの『現在時刻』は現在と比べてあまり変わりないように思えますが、SHAKKAZOMBIEの『HERO THE S.Z.』は、あきらかに現在と違います。