第556回 Steady & Co.「Only Holy Story feat. azumi」

CHAMBERS

CHAMBERS


さあ、今日はクリスマスイブです。
ですが、今、私は2007年の1月10日にいます。クリスマスどころか、おおみそか、正月3が日はもちろん、成人式も終わりました。
クリスマス気分では全くありませんが、頑張って更新していきましょう。


日本のHIPHOPもだいぶ歴史を重ねてきましたから、HIPHOPクリスマス・ソングは結構あります。といっても、あまり思いつきませんが、有名なのはSteady&Co.の「Only Holy Story (FEATURING VOCAL azumi "wyolica")」でしょうか。


Steady&Co.。懐かしい響きです。
忘れている方のために説明しておきますと、Dragon AshのKjとDJ BOTS、RIP SLYMEILMARIスケボーキングのSHIGEOによるグループです。
シングル数枚(『STAY GOLD』など)とアルバム『CHAMBERS』を出した後は、またそれぞれの活動に戻ったようです。


個人的には、当時『CHAMBERS』はそんなにハマらなかったと思いますが、今(2007年1月10日現在)聴くと、ハマりました。
初めて聴くに近い感覚ですが、名曲と呼ばれるだけに、クォリティがものすごく高い作品ですね。
まず、トラックの完成度の高さです。確かに、最近こういうトラックはあまり見られませんが、当時はこういうトラックが多かったのですよね。抽象的な表現で申し訳ないですが、懐かしささえ感じます。
そして、そのトラックに乗るリリックも素晴らしいです。Kjにしろ、ILMARIにしろ、SHIGEOにしろ、最低限の押韻をこなしながらも、どうしてこんなせつないリリックが書けるのでしょうか。三人の声質も合っています。とても、このトラックで565やGORE-TEXの声は聴きたくありません(まあ、トラックの完成度でそれなりの作品にはできあがるんでしょうけど)。
そして、hookのazumiもすばらしい(wyolicaも懐かしい響きですね)。彼女がいなければ「Only Holy Story」の出来は、3割から4割マイナスだったでしょう。


注意事項としては、クリスマスイブ前後に別れた(フラれた)カップルは、この曲を聴かないようにしてください。確実に泣きます。2007年以降のクリスマスはご注意を。


当時はピンと来なくても、時代が変わると違って聴こえる曲って結構あるんですよね。この曲もそうでした。この頃のDragon Ash、ならびにKj帰ってこ〜い!この時代の曲、帰ってこ〜い!