第541回 MCボーズ & スチャダラアニ「湾岸 BAD BOYS」

DANCEHALL PREMIER(2)(CCCD)

DANCEHALL PREMIER(2)(CCCD)


1990年代に入ってから、コンスタントにシングルやアルバムを出してきたスチャダラパーでしたが、2000年以降は、NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの登場などで日本語ラップ業界が大いに盛り上がる一方、すこし陰をひそめていました。
当時、私も過去のスチャダラの作品を集めていた時で、「今また曲出しても面白いのになあ」と思いつつも「やはり、時代に負けてしまったか…」と少し残念に思っていました。


そして、ある時、『DANCEHALL PREMIER(2)(CCCD)』の曲リストに驚きの文字を見つけるわけです。MCボーズ&スチャダラパー(From スチャダラパー)。
曲を聴いてみました。レゲエのコンピレーションアルバムだけに、これが真のスチャダラパーではないですが、二人の声、リリックともに全然変わってない!!
昔に比べて、ボーズのラップが少し押韻を意識して今風になったとは言えますが、言っている内容は、全く変わっていません。良く言えば、脱力系。まあ、くだらないと言えばくだらないのですが…


そして、現在。また、スチャダラパーは活発に動き出し、独自の道を行っています。
音楽性は変化しているかもしれませんが、「やっぱスチャダラパースチャダラパーだな」と変わらない部分もあります。
こんなに長いことやっているのに、センスが全く錆付いていない。オリジナルの新作アルバム『CON10PO』は出すわ、RIP SLYMEと共演するわ(アルバム『EPOCH(エポック)』にて)、あのBUDDHA BRANDと『TOP OF TOKYO/TT2 オワリのうた』を作っちゃうのは、今でも信じられません(と思ったら、一枚のCDに、それぞれの名義の曲が入っているんですね)。


ほんとに、センスある凄い人たちです。