第539回 スチャダラパー「コロコロなるまま」

コロコロなるまま

コロコロなるまま


先日、ヴィレッジバンガードに行ったら、スチャダラパーの「今夜はブギー・バック」が流れていました。一昔前なら、このCDが10円の大安売りで扱われるような存在でしたが、最近になって、やはり見直されてきているんでしょうねえ。確かに、違和感はありませんし(今だからこそ?)、クラブ・ミュージックとしても、素晴らしい曲だと思います。


スチャダラパーのシングルに「コロコロなるまま」があります。1993年に出されたもので、今から13年も前の作品ですが、だいたい私くらいの世代には、何か心に感じるものがある作品です。
タイトルの「コロコロ」は、あの「コロコロコミック」のコロコロです。昔は、コロコロ派とボンボン派(コミックボンボン)に分かれたものですが、そんな会話は今でも小学生あたりが繰り広げているものなのでしょうか。
曲の内容は、別にマンガに限ったものではなく、当時(小学生に?)流行っていたキーワードが続々と出てきます。私は今26歳で、ちょうどこの頃は小学校高学年から中学に入るくらいだと思いますが、この世代の人間にはぜひ聴いて欲しいですね。「懐かしいなあ」→「昔は良かったなあ」と思う人も多いでしょう。


しかし、こんなに昔の作品なのに、トラックのクォリティの高さは何なのでしょう。
もっと不思議なのは、ボーズやアニは、当時小学生ではなかったのに、どうしてこんなに共感できるリリックを書けたのでしょうか。私が今、中高生の気持ちになって文章を書くのだって相当難しいと思うのですが。
世代が違うのに、その気持ちを上手くすくったのも見事です。