第460回 MARS MANIE『BLOCK to BLOCK』

BLOCK to BLOCK

BLOCK to BLOCK


以前にも少しだけ紹介したことがあるのですが、MARS MANIEのアルバム『BLOCK to BLOCK』を改めて聴いてみると、なんと説明のしにくいMCなんだろうと感じてしまいました。
このアルバムは客演が多いので、それほど意識しなくてもいいのですが、不思議なMCなのです。


どこか恐怖を誘うような怖いフロウではありますが、それほど怖いってことはない。
情けない声の一面もあるけど、決して情けないわけではない。
一瞬「あ、そうか、残念な声だ!」と思いましたが、残念な声ってそもそもどんな声だ?
全体的に特徴はあるのですが、かといってその特徴だけが活きているわけでもない。もちろん、ノーマルな自然体なフロウでもない。
インパクトがありすぎると、ソロ曲が厳しいということがあるのですが、確かにキツいところはあるけど、すんなり耳に入ってくる…
MARS MANIEのフロウを一言で説明するのは、なかなか難しいのです。


もちろん、特徴的なので覚えやすいはずなんですが、JBL関連のアーティストが多すぎて、MARS MANIEの声を判別できるようになったのは、ごく最近のことです。
客演作も多いのですが、じゃ「何があるか?」と聴かれると、すぐに挙げるのもできないんですよね。


目立つようで目立たない。目立たないようで目立っている。
なんだかんだで気になってしまう。
フルアルバムは昨年出たのですが、次回アルバムも早く聴いてみたいのです。