第453回 E.G.G.MAN『TEXT 日陰の歩き方』

TEXT(テキスト)?日陰の歩き方?

TEXT(テキスト)?日陰の歩き方?


SOUL SCREAMのE.G.G.MAN(イジジマン)のソロ作品です。1997年リリースなので結構古い作品ですが、先日、中古CDショップで偶然見つけましたので、すぐに購入を決めました。
それにしても『The positive gravity?案とヒント?』よりもずっと前なのが驚きです。



全部で三曲収録されていて、タイトルで言うと全て「TEXT」なのですが、

  1. TEXT (HOW TO WALK IN THE DARK SIDE) SUN SET SHEEP VERSION
  2. TEXT (REALISTIC LOVE) ORIGINAL VERSION
  3. TEXT (HOW TO WALK IN THE DARK SIDE) FULL MOON VERSION

となっており、1曲目と2曲目は違う曲で、3曲目は1曲目のRemixと言っていいと思います。

「TEXT (HOW TO WALK IN THE DARK SIDE)」の方は、E.G.G.MAN特有の韻の踏み方で、HIPHOPにかける決意を表現していると思われます。というのも、押韻箇所が多く、「自由」作文のようになっているので、パッと見だけでは、よくわかりません。
「TEXT (REALISTIC LOVE)」は、タイトルから想像通りのラブソングです。E.G.G.MANが語る「REALISTIC(=現実的)」な恋愛が描かれています。フィクションかも知れませんが、実際にありそうなノロケ話です。HIPHOPで描かれる男と女の事情は、「俺はモテモテだぜ!」や「一夜限りのディープな恋愛」といったイメージがありますが(注:筆者がそのような恋愛から遠い存在のため、的確な表現がこの程度であることをご了承ください)、この曲での男と女像は、誰もがあこがれると思います。


3曲ともDJ CELORYがプロデュースしているので、どこかSOUL SCREAMの延長線のような作品です。その証拠に、「TEXT (HOW TO WALK IN THE DARK SIDE) FULL MOON VERSION」には、ちゃんとHAB I SCREAMとSHIKIが参加して(Additional Vocal)、ところどころE.G.G.MANの後ろでシャウトしています。おまけに、Mikidozan(三木道三)まで参加していますが、さすがに判別は難しいです。