第378回 ZORRO『WARAJI』

WARAJI

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妄走族のソロアルバムリリースも終盤になってきた頃に、GAS CRACKERSのZORROがアルバムを出しました。私はてっきりタイトルが『PUSH UP』だと思っていたのですが、ディスクには「WARAJI」という文字。あれ?と思って調べてみると、『WARAJI』でした。


しかし、今もネットで検索すると「PUSH UP」のデータも残っています。きっと仮のタイトルが「PUSH UP」だったのでしょうが、比較的ギリギリまでタイトルを決定しなかったのでしょう。それどころか、収録曲数も違いますし、タイトルも”仮”の時点と違います。現に、はまぞうのデータが違います。データによっては、15曲近くあるものもありましたが、最終的に11曲となっています。
それにしても、消えた数曲は気になります。いつか日の目を浴びることもあるのでしょうか。


「PUSH UP」と「WARAJI」だったら、タイトルとしては「PUSH UP」の方が良いと思いますが、「WARAJI」とはどういう意味なのでしょうか。タイトル曲である「WARAJI feat. TWIGY, DEN, D-LIFE」を見ると、ワルなら二束のわらじを履け、とあります。しっかり地に足つけて行こう、ということでしょうか。


アルバム自体は、昭和懐古、アナログ懐古の作品がみられます。デジタル社会を危惧した「Digi Saturns」は、ZORROと同じ世代ではなかなか珍しい感覚を感じ取れます。
ジャケットの写真も象徴的です。