第360回 「咲坂と桃内のごきげんいかがワン トゥー スリー」

咲坂と桃内のごきげんいかがワン・ツゥ・スリー

咲坂と桃内のごきげんいかがワン・ツゥ・スリー


今日、6月11日は私事ながら誕生日です。26歳になりました。せっかく誕生日なので、何の曲にしようかと思案していましたが、誕生ということで、今回はこの曲にしました。


この曲は最初に出来た日本語ラップではないかと言われています。リリースは1981年。今から25年前で、私の生まれた次の年にもう日本語ラップ作品が誕生しているのです。
誰が歌っているかというと、知る人ぞ知る、あのスネークマンショーです(一応、さらに詳しく言うと「ユー・アンド・ミー・オルガスムス・オーケストラ」。よいこのみんなは、おとうさんおかあさんに「オルガスムスってなに?」ときかないでね)。この世に「HIPHOP」が存在してから間もない時代、日本に「HIPHOP」という概念が入ってきたばかりの時代にできた曲ですから、いかに彼等が最先端を行っていったかわかります。


さて、日本初のラップの曲で何を歌っていたかというと、一種のラジオコントと言いますか、咲坂と桃内がマイクで早口言葉やものまね、ナンセンスなギャグを言っています。さすがに、リリックまではまだ「HIPHOP」を消化できてなかったようです。


ラップの分野で言うと、本格的HIPHOPグループが活動しだしたのは、80年代後半と言っていいでしょう。スネークマンショーから、7、8年近く経ってからのことですから、やはりスネークマンショーのセンスはすごかったのです。ちなみに、この曲以降の「ラップ歌謡曲」については、
http://nisekayo.hp.infoseek.co.jp/RAP/ALL.HTM
に書いてあるようなので、興味のある方はご参考に。資料としてリンクを貼っておきます。


さすがに当時の音源を手に入れることは現在困難だと思いますが、最初に挙げた95年に再リリースされたものの他に、『HIP HOP BIBLE-白盤-』『スネークマンショー (急いで口で吸え!)』などで聴くことができます。現在と比べると、全然違うHIPHOP作品ですが、25年前の作品ということを考えれば、妙に新鮮な作品です。