第232回 V.A『RHYMEZ CONNECT』

RHYMEZ CONNECT~COMPILATION OF THE BEST HIPHOP CREWS

RHYMEZ CONNECT~COMPILATION OF THE BEST HIPHOP CREWS


公式ページ(?)によると、

村社会といわれているアンダーグラウンドHIPHOPシーンの中で、かつてない幅の広いコンピレーションタイトルが完成!!(http://fdsp.jp/forside/7.1/GORBD-0001/より)

とあります(サイト文中には、あやしい表現もありますが…)。


全14曲ですが、2曲ずつ妄走族や走馬党、C.I.G、名古屋代表のBALLERSなどが担当しています。確かに、幅広いですが、ちょっとまとまりがないとも言えます。ですが、やはり豪華なメンバーが集結していますし、ハズしてない曲ばかりです。
妄走族の般若は相変わらず毒を吐いていますし、MARS MANIEにいたっては(歌詞カードに堂々と)TERIYAKI BOYZをdisっているととらえていいでしょう。


14曲の中で、意外に良かったのが「Come on baby(BIG RON feat. GIPPER, RICHEE, SAY)」です。SAYのボーカルとBIG RONのカラミが絶妙です。やはり、こういう曲の方がBIG RONは合います(id:dmworldhh:20060122参照)。


自分の歴史をテーマにした「WHY WE'RE HERE」も面白いです。SPHERE of INFLUENCEの兄ZEEBRAについても少し言っています。ZEEBRAの過去もさまざまな曲でうかがい知れますが、弟の話を聞いても、ZEEBRA家はやはり苦労していたのだとわかります。


走馬党メンバーは、2曲に分かれてエントリーされています。GINRHYME DA VIBERATERはやはりいなくて、代わりにAkeeyが参加しています。走馬党最年少のMINESIN-HOLDがAkeeyを兄さんと呼んでいるのも、細かいことながら気になります。さらに、DJ Gossyが走馬党に加わったようで、「GOOD VIBRATION」は今までの走馬党とは違います。


以上、豪華なメンバーを送り込んでいるのですが、なぜかFGクルーは、CHANNELとEAST ENDのソロ曲を押してきました。CHANNELのソロ「ドライブする〜?」、シブいです。EAST ENDに至っては、他を気にしないかのように、EAST END”らしい”曲でコンピ盤を締めくくります。


全体を見ると、やはりアンバランスなイメージを持ちますが、一曲一曲は聴きがいがあります。