第231回 LOW IQ 01 × ZEEBRA&UBG FAMILY「THE SHOW CASE」

MAD-MAXX

MAD-MAXX


MAD-MAXX』は2000年にリリースされた、日本のハードコア・ロックとHIPHOPによるまさにコラボレーション・アルバムです。
ロックは詳しくないのでわかりませんが、HIPHOPファンとしてはなかなかのメンバーが揃っています(走馬党ENTERTAINMENTからリリースされたCDですので、ややメンバーが偏ってはいますが)。


私はあまりミクスチャー系が好きではないので、全7曲のうち、正直トラックが受け付けない曲もありますが、すんなり受け入れられたのがLOW IQ 01×ZEEBRA&UBG FAMILYの「THE SHOW CASE(THREE THE HARD WAY)」です。
ちなみに、UBGはOJ&STとKEMU-MARKIT(現・KM-MARKIT)の若手が登場します。KM-MARKITは「ケムマキ」と読みますが、誰もが最初は「ケー・エム・マーキット」と読むでしょう。この曲は「KEMU-MARKIT」となっていますので、KM-MARKITのかなり初期の作品ではないでしょうか。


この曲はメインMCをZEEBRAが務めて曲を進行させるスタイルを採っており、OJ&ST、KEMU-MARKITZEEBRAの3ヴァースに分かれていますが、それぞれのラップスタイルに合ったトラックに変化していきます。難を言えば、OJ&STのトラックがちょっと合わない気もしますが、KEMU-MARKITがトラックに合わせて、実に巧くライムをこなし、最後にZEEBRAにつなぎます。


全7曲の中でも、比較的スムーズに融合した作品ですが、実は、ZEEBRAとはキングギドラ時代に共演済みなのです(『WHAT A HELL'S GOING ON?』収録「BULLETS OF TRUTH with KING GIDDRA」)。すでに、HIPHOPのツボを心得ていたのでしょうか。
その後も、REVOLVER FLAVOURというプロジェクトで、SHAKKAZOMBIEや(『REVOLVER FLAVOUR』)DABO(『TWISTED GALAXY』)と共演を果たします。