第２１３回 山嵐「ONE FOR ALL feat. RINO LATINA II」

アイテラス

以前に、麻波25（mach25）の話をしましたが、ミクスチャー系でもう一つ好きなバンドが、今日、紹介する山嵐です。ミクスチャー系では、結構老舗ではないでしょうか。やはり、多くのHIPHOPアーティストと共演しています。

今回は、RINO LATINA IIとの「ONE FOR ALL」を挙げました。この曲は、HIPHOPとロックの融合というより、かなりロックに近い作品ですが、RINOのラップが、ロックのビートに合います。

ロックに限ったことではないでしょうが、ラップという手法は、比較的簡単に取り入れられるものなのでしょう。しかし、それが曲の出来の良し悪しに結びついているかは、別でしょう。なんでもラップにしてしまうというのも危険ですし、考えものです。
この曲は、ロックとHIPHOPという音楽の方向性が一致していますので、おそらくどちらのファンが聴いても納得する作品だと思います。

異ジャンルとのコラボレーションというのも難しいもので、同じ『アイテラス』に収録されている「LIVIN’ WITH GREEN」には、同じHIPHOPのKAYZABRO（DS455）とレゲエシンガーのMOOMINをゲストに迎えていますが、どこか変な反応を起こしている感じで、成功作とはあまり言えないと思います。惜しい作品です。