第１３７回　KICK THE CAN CREW「神輿ロッカーズ feat. RHYMESTER」

音楽史で考えると、HIPHOPというジャンルはごく最近できました。しかし、またたく間に全世界的に広がったのは、一つに、「なんでもあり」ありなところがあるでしょう。誰でもHIPHOPをやることができ、音楽としても、ロックやジャズなど他のジャンルと簡単に融合させても、それもまたHIPHOPと言えます。

日本に入ってくると、今度は和のテイストが入ったHIPHOPもできました。日本の祭りのリズムを取り入れた日本語ラップもかなりあります。

この作品もその一つ。同じFGクルーのKICK THE CAN CREWとRHYMESTERの共作です。祭りのリズムだからと言っても、おじいちゃんや子どもまで楽しめるかというと、それはまた別の話だと思いますが、ライブだときっと盛り上がる（上がりやすい）曲でしょう。

KICK THE CAN CREWのアルバムに収録されている曲ですが、これより前にリリースされたRHYMESTERのアルバム『ウワサの真相』の方に「10Balls+2」という（いい意味で）サイテーなタイトルの曲があります。逆のアルバムに収録されないで良かったと思います。