第90回 「We Are The Wild (TONY TOUCH Remix)」

B BOY PARK 2001 新たなる道へ・・・

B BOY PARK 2001 新たなる道へ・・・


We Are The Wild」という曲は良い意味でも、悪い意味でも問題作です。しかし、日本のHIPHOPを語る上ではやっぱり出てくる曲でしょう。


年一回、HIPHOPの大きなイベント「B-BOY PARK」が開催されるのですが、この曲は2000年度のテーマソングになりました。
名義は、Gathering Of The All Stars。タイトルを見てすぐ分かる人もいると思いますが、「We Are The World: U.S.A For Africa」よろしく、そうそうたるメンバーによるマイクリレーものです。
総勢38名。走馬党、FG、UBG雷家族MURO、CAKE-K-SWEET、CRAZY-Aが参加しています。


もちろん、一曲でこれだけの人数が集まることはありません。豪華という言葉を超越しています。しかし、もったいないのは、一ヴァースごとに振り分けられているので、不平等なのです。
一番かわいそうなのは、大所帯のFGの人たちで、ほぼ一言二言言って次の人に言ってしまいます。その割に、後ろのMURO、CAKE-K、CRAZY-Aはたっぷりラップしています。
どうせ集まったのですから、これを4〜5分の一曲に収めずに、たっぷり15分くらいの大作にすればよかったのではないのでしょうか。
もしくは、ワンウェイトラックにして、feat.走馬党、feat. FG、feat. UBGにするとか、ワンウェイでなくても、『ダンスホール・チェッカー』のように区切ったりするなど、豪華メンバー集結なので、いろいろと考えてしまいます。


今後、このような作品が出るでしょうか。私はぜひ出してほしいですね。2000年リリースなので、例えば、その後から活躍したNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDを入れるとか、MUROのヴァースを思いきってK.O.D.Pメンバーにするとか、少ないけどアトミックボム・クルーを参加させるとか、増えつつある女性ラッパーで一ヴァース作るとか、地方で力のあるメンバーを集めるとか、勝手な夢は膨らみます。
しかし、ギャラがかかりますね。でも、チャリティーにしたら…。


シングルとして「We Are The Wild」がリリースされていて、Remix(High Way Star MIX)も一曲収録されています。
ですが、私は『B BOY PARK 2001 新たなる道へ・・・』に収録されているTONY TOUCHによるRemixが好きなので、こっちを挙げます。