第10回 BACKGAMMON「昇喜乱舞(remix)」

バックギャモン

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私がラップに興味を持ったのは、前向きな音楽であることと押韻です。
単純に「言葉遊び」として面白いと思っています。
齋藤孝先生、
声に出して読みたい日本語」にぜひ日本語ラップ(子どもでも大丈夫なヤツ)を載せて下さい。
それくらい高度な遊びをやっていると思います。


よくあるのは「なぜラップは韻を踏むのか?ストレートに歌えばいいじゃん」という問題。
これは難しいところですが、私は俳句や和歌と同じことだと考えています。
つまり、言いたいことを自ら縛りを入れることの美しさ(面白さ)だと思っています。
ただ「月がきれい」「桜が美しい」「お腹がすいた」と言っても、そこには芸がないのです。


ラッパーにもいろいろあって、韻にそれほどこだわらずにストレートに伝えてくるタイプもいますが、私はそれもアリだと思います。
でも、どちらかといえば、ガチガチに韻で固めてくるタイプの方にどうしても興味がいってしまいます。


特に、走馬党は韻にこだわる男たちが集まっていてマイクリレーでガチガチに踏みまくる曲も多数ありますが、中でもこの曲は強烈。


日本語ラップに偏見持っている人でも、しりとりのように単なる「言葉遊び」と割り切ってしまえば、ラップは面白いですよ。
私もそうです。
ただ「詩」でもあるので、ちゃんとしたメッセージもしっかり入ってないと困りますが。