第332回 CUE ZERO『ZERO』

ZERO

ZERO


私がはじめて手に入れたプロモ盤CDが、今回紹介するCUE ZEROの『ZERO』です。


とある中古レコード屋に行ったところ、案外多くのプロモ盤が販売されていました。ほとんどは持っている音源のものだったので、人生初のプロモ盤はCUE ZEROとなりました。はじめて買ったのでプロモの相場がよくわかりませんが、アルバム一枚にしては信じられないくらいの安い金額で手に入れました。
一応、非売品のものですからプレミアとかつきそうですが、そんな次元の話ではないくらいの値段です。案外、大量に配布されたものなのでしょうか。確かに、歌詞カードや帯といったものもなく、ただディスク一枚だけが入っているもので、通常で売られているものと同じラインナップなので安いのかもしれませんが、とにかく驚きました。「もしやアルバム一枚と思わせておいて、中身はその中の数曲なのかも」と思いましたが、ちゃんと全曲入っておりました。


さて、中身の方ですが、聴いてみると現在のフロウとちょっと違うのが驚きました。当時は、今と違って少しがなり気味です。どちらかといえば、今の自然なフロウの方が好きです。
ゲストの起用はそんなに多くありませんが、JUSTY ACE、今となっては懐かしいINNOSENCE(「SEMINAR B part2」)やDOHZI-T(現・童子-T、「バトルのB」)がいい仕事しています。ラップでの登場はありませんが、盟友KREVAによるバックアップもあります。
また全体的に、声ネタのサンプリングが多く使われています。