第194回 “E”qual『ごうだつゲーム』

ごうだつゲーム

ごうだつゲーム


M.O.S.A.D.TOKONA-Xが亡くなり、同じM.O.S.A.D.のメンバー“E”qualがリリースしたアルバムです。TOKONA-Xの死が突然だったからでしょう。アルバムのIntroの前に、TOKONA-Xをフィーチャーしたskitみたいなものがあります。


それにしても、キャラが立ったTOKONA-Xに比べると確かにインパクトは足りませんが、このアルバムを聴くと、“E”qualの抜群の安定感を感じさせます。オーバーグラウンド、アンダーグラウンド問わず、これからもゲストに呼ばれる機会が増える気がします。

アルバムは、後にリリースされる『The Rock City 〜M.O.S.A.D.'s Town〜』の前編のように、MACCHO(「I wanna real」)、RYUZO、Rude BoyFace(「ターミネーター」)など豪華なゲストとの曲が続きます。ミニアルバムですが、単純に聴き応えがあります。


ですが、「これでいいのだろうか?」と思ってしまう曲がひとつあります。Mr. OZをフィーチャーした「Strong Style」なんですが、Mr. OZのラップが何を言っているのか、全然聞き取れません。独特の低音を駆使したラップのMr. OZですが、低音すぎて(XBSは越えている)何を言っているかよくわかりません。かっこいいことはかっこいいのですが…。


M.O.S.A.D.TOKONA-X、“E”qualと続き、あとはAKIRAのソロ作品を待つばかりです。