第182回 LIBRO「道草」

三昧

三昧


LIBROは、その軽快な声もあって、気持ちいいノリで韻を踏んでいく、聴いていて爽快なラッパーです。しかし、その軽快なラップで、K DUB SHINEみたいに世の中に対して、熱いメッセージを送っているのが、この「道草」です。


2003年にリリースされたものですが、アメリカ(リリックにはないが、明らかにわかる)のやり方、それに追随する日本の方向性に対して、ものすごく怒っています。


ふだん怒らない人が怒ると逆に怖いように、いつも軽くラップをこなすLIBROがこういう曲を作ると、余計に説得力があります。「道草」という一見、イメージが遠いタイトルなのも意味深です。